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自分を変えてくれたのは、「視点の切り替え」だった
新卒で1年目から3年目の中頃まで、自分はすごく仕事に不安を持っていました。 失敗ばかりで、不器用さが空回りし続ける日々。 壁にぶつかってばかりで、どうやったら抜け出せるのか全く分からない日々でした。
ですが、そこから一転。 最近は仕事が自分にマッチする感覚が出てきました。 忙しさは変わらないし、苦しいときもある。
けどなぜかマッチする感覚。 延長線上の仕事をしているのですが、捉え方が変わったのです。
変わったことはただ一つ。 それは、「自分がこういう風な働き方をしていきたい」から「自分が今ある場所でどうしたら役立つか」という考えに切り替わったことです。
その考えをしている中で、日々の仕事に自分を当てはめて誰かの役に立つ為に動く存在だと思うようになってから仕事が楽しくなるようになりました。
自分が変わることができた理由。 「自分は世界に何を求めているのか」という、我々がいつも抱えている問いを、「世界は自分に何を求めているのか」という問いへと180度切り替えられたからでした。
不器用であっても、自分の捉え方を変えて当てはめることで活かすことができます。そして活かすことができるとびっくりするぐらい仕事が楽しくなります。
今回は、「仕事選びのアートとサイエンス」という書籍を元に、「天職」を見つけ出すための思考法について紹介します。
キャリアのために、「自分は何が得意か?」という問いに向き合う
仕事を幸せなものに出来る人は残念ながら少ないです。 ですが自分の考え方や行動を変えることで好転させることは可能です。
こういう仕事が良い、安定している。 いい会社だ。評判がいい。
こういった正解を「外に」探すアプローチをしていては失敗する可能性は高い。 教科書的なアプローチですが、運に大きく左右されます。 なぜなら、自分を活かすという視点ではないからです。 与えられる環境を求めているだけです。
そうではなく、正解を「中に」探すアプローチ。 「自分は何が得意か?」という問いに向き合っていく方法。 この問いに向き合う過程で自分を活かす道に繋がること。 それが、仕事を幸せなものにしてくれます。
とはいえ、この問いに答えるにはひとりぼっちでうんうん悩んでも仕方がない。 運動量を増やすことが重要です。 つまりは、色々とりあえずやってみることです。
キャリアの80%は偶然。 他人がいくら幸せそうに働いていたとしても、自分の働き方は自分で築き上げていくしかない。 苦しいならば職を変えつつも、自分を活かす道を模索すること。 その土台があれば、求めてくれる環境は必ずあります。
仕事への向き合い方を自分からではなく、他者からの視点に。 その上で「自分は何が得意か?」を考えてみてください。
「何になりたいのか」と「何をやりたいのか」は全く違う
仕事選びの際に考える問いが2つ。
「自分は何になりたいのか?」
「自分は何がやりたいのか?」
この2つはほとんど同じ質問のように思えるかもしれません。 ですが、全く異なるものです。
何になりたいというのは、結果に着目しています。 これは環境と状況によって左右されているため、向かう目標としてはぶれやすい。 社長を目指したとしても、自分の努力以外の要素でなれない場合もあります。
一方で何がやりたいのか、とはプロセスに着目しています。 本当にしっかりと見極めができれば、職業選択の大きな軸にできるものです。 なぜなら、それが自分自身の強みであり提供価値の源泉になるからです。
職業とは価値を提供すること。 その土台は地道な努力を続けることです。
地道な努力を人よりも苦が少なくできる環境。 それが、自分の働き方の幸福度を大きく変えてくれます。
「自分は何がやりたいのか?何をしていると楽しいのか?」
この問いを真剣に考え、言語化し続けてください。 日々の経験の中で、小さくても種が見つかるはずです。それを一つずつ育てていきましょう。
何をやりたいのか?は強みを考えることと同じです。
「強み」の考え方はこちらの記事で詳しく紹介しています。
「好き」と「憧れ」を混同しない
憧れている人、メンターはいますか? その人になりたい!と強く思う人がいますか?
憧れている人のようなライフスタイルを実現するために、まねをする。 それは新しい経験を積んでいく上ではとっても重要です。 ですが、まねできずに上手くいかない事がほとんどです。
なぜなら、憧れは自分とかけ離れた存在、全く違う人だからこそ起きうる感情であることがほとんどだからです。
憧れをベースとした職業は自分を活かす道とは違う可能性があります。 実際にやってみることも大事でしょう。 だけどそれより前に、憧れている領域の本を読んでみたりしながら、面白いか・ワクワクするかなどは感じることができるはずです。
もしそこでワクワクしない、面白くないと思うのであればそれは職業にしてはいけません。 なぜなら、地道な努力を積み重ねて価値をつくるのが仕事。 自分にあっていないのであれば、いくら憧れの感情パワーがあっても続きません。
憧れではなく「好き」に着目することが大事です。 その場合の好きは本当に自分の心から好きなこと、やっていて苦でもなく出来てしまうことなどが当てはまります。
そういう自分に合った仕事は、自分にとって価値提供をできる場所になってくれます。誰かの役に立ち、必要としてもらえる場所になるのです。
価値を提供できている。これほど精神の支えになってくれるものはありません。 憧れを軸にしてしまうと、その土台がない苦しい環境の中でもがき続けてしまう可能性があります。
「好き」と「憧れ」は混同しないようにしましょう。