自己理解

自らを受容し他人に頼れるようになることが、自分の「武器」を見つける道

自分の武器が見つけられていない状態

自分の武器を考えたことがありますか? どういう世界だったり領域だったら自分を活かせる!と自信を持って言い切れるものはありますか?

残念ながら多くの人が自分の強み、武器を見つけられずに苦労します。苦労する理由は、自分の武器が見つける方法が分からないからです。分からないだけでなく、自分に徹底的に向き合うことになるので、苦痛で取り組むことを避けてしまうからです。

武器を活かす道、自分らしく強みで社会に貢献する道を目指すこと。それが、この変化が激しい世の中で幸せに生きる道だと考えています。

自分の武器が見つけられていない状態をどう乗り越えていくのか?を今回紹介します。

強みを活かせていない状態だと、行動できず、やる気も出ず、結果が出ない

自分の武器と言われると、ものすごく偉大なものを思い浮かべるかもしれません。ゼルダの伝説で出てくるようなマスターソードみたいに。それさえあれば魔王も倒せるんだ!というような武器。

けれど、本当の所はもっと身近でわかりやすいものです。

武器は当たり前の中に存在しています。日々生活する中で、当たり前に行っている行動の中に眠っているのです。見方を変えるだけで、自分の強みが輝くのです。

だけど、多くの人は武器を活かせずに周りに流され、成果を出せずに終わってしまいます。武器を見つけられていないと、消耗した生活の中で自分らしく行動できず、やる気も出ず、結果がでません。逆にいうと、そういう苦しい状況にいると感じる人ほど、武器を見つけ出そうとする時期が来たといってもいいでしょう。

星の王子さまの言うように、大切なモノは目に見えません。中々時がこないと内面に目を向けて強みを探そうという試みは出てこないモノなのかもしれません。強みを探す道は欲求に向き合ったり、自分が自然に何をやっているかを考えることです。

あるがままで自然な姿を捉えていく必要になっていきます。

備わっている自分の武器を活かさないと、結果もでなければ日々の充実感もない。流される「いい人」は恐怖感やミスを気にしすぎる人生になる。

強みを活かそうと取り組まない人生は苦しいです。

備わっている自分の武器を活かさないと、結果もでなければ日々の充実感もない。恐怖感やミスを気にしすぎる人生になってしまいます。

そのような人生はどうして生まれてしまうのか? それは、自分の武器を見つける道が勇者の冒険のように恐怖との戦いの中で見つけられるものだからです。

武器を見つけられていない人は、流されてしまっている人です。プライドからの恐れで邪魔され、周囲の期待に応えて自分を失う「いい人」になろうとして流されてしまいます。

自分の武器を見つけることは、誰かに気に入ってもらうために自分以外の人間になることではありません。とことん自分自身であろうとする中で見つけられます。好きなことや没頭出来ることが武器なのです。そこに向き合えないのは、「いいひと」であろうとしてしまうからです。

いい人とは、いつも周りに合わせる人です。そうなると自分の好きなこと、没頭出来ることが出来ません。批判や反対が怖くて自分らしさを犠牲にしてしまうことで、大切な武器に目を向けることができないのです。

いい人を辞めるには、自分の価値を信じる以外に答えはありません。勇気を持って自分に向き合い、自分を受け入れて大人になることです。徹底的に内省することは嫌な自分と向き合うことからは避けられません。けれど、その挑戦の過程で自分をよい深く知れるようになり、自信を持って自分を価値ある存在として受け入れられるようになります。自分を受け入れ、人の目を気にしなくなったら、自分の武器を活かす道が拓かれていきます。

自分の武器を見つけるために、まずは自分を受け入れられるようになる必要がある。

自分の武器を見つけるためには、まず自分を受け入れる必要があるのです。自分の価値を信じ人の目を気にしなくなって初めて武器に気がつき、強みを活かした幸せな人生を歩んでいけます。この道は才能なんか関係なく、みんな自分自身と戦っていけば見いだせる道です。

では、どういうことをすれば自分を受け入れていくことが出来るでしょうか?

恐怖心から「いい人」であろうとする自分に向き合い、乗り越える

まず最初に取り組むのは、「いい人」であろうとする自分に向き合うことです自分の武器をみつけるためにはいい人を辞める必要があります。なぜなら、いい人はいつも周りに合わせて自分の好きなことができないからです。

いい人であろうとすることは自分の価値を信じておらず、人に主導権を握らせている状態です。これではメンタルも安定しないですし、自分ではコントロール出来ない他人という存在に自分の扱い方を委ねてしまいます。これでは幸せになることはできません。

向き合う事は繰り返してきたようにシンプルです。自分の価値を信じ、いい人を辞める道を勇気を持って進んでいくしかないです。人の目を気にしないような選択をしていく必要があります。

効果的な問いは「今、恐れがないとしたら自分はどうするのか?」です。これを自分自身に問い続けましょう。恐れを乗り越えた先の自分らしさを想像し続け、具体的に考えます。恐れという前提を取っ払って自分の心と向き合うと本音が見えてくるはずです。

「上司の目の色を伺って、大好きな楽器演奏の予定を潰してしまった。上司の恐怖に屈してしまった自分がいた。けど、本当は楽器を毎日演奏したいんだ。その時間が自分らしさを創ってくれるから。恐れがなければ、自信をもってスタジオに行って練習いっていた」

みたいなことを考えてみてください。これは私の恐れと向き合った一つの自分自身との対話例です。恐れを感じるのはしょうがないです。怖いものは仕方がない。けれど、それに屈して自分のかけがえのない人生を使ってしまってよいのでしょうか?

自己正当化も、ごまかしも、強がりもすべて排して、己のちっぽけで弱虫で情けない心と向き合うこと。等身大の自分とひたすらに会話してみてください。プライドやエゴで肩肘はっているだけで、ただの臆病な存在でしかないと気づくでしょう。それを受け入れて初めて、自分を受け入れることができます。

不得意でできないことを受け入れ、他人に頼れるようになる

自分との対話ともう一方で重要なのが、他人に頼れるようになることです。

自分の弱い心と向き合うことで出てくるのは、「できないこと」への否定です。できないことがあると、自分を責めたり否定してしまいます。けれど、それはシンプルに嫌われることや人からの評価を落とすことが嫌なだけなのです。ちっぽけな感情から生み出されたしょうもないものです。

他人を頼れないのは不要なプライドやエゴが邪魔をするからです。どうして生じてくるのかといえば、不得意でできないことを受け入れていないからです。そのプライドやエゴは自分の武器を見つけ出して活かす道を阻んできます。だから自分と対話して受け入れる必要があります。

乗り越えるための方法論はシンプルです。できなくてもいいと自分の中で割り切ることです。これが中々出来ない人はできない。苦労も分かります。私も長年苦しめられたからです。新卒で働き始めてからそういう自分の弱さと向き合い続ける必要があり乗り越えられずに苦しんできました。乗り越えられるようになったのは4年目の夏。大分時間がかかりました。それだけ出来ない人にとっては根深いのです。

エゴで邪魔をしてくるかもしれませんが、できないことは他人に頼ればいいんです。無理をしたところで強みが活きず結局苦しい道を歩むことになります。他人に頼ることを覚えられると、他人の力を借りることができるようになると、人生がどんどん前に進みます。

不得意を不得意と認めるからこそ、逆に強みである武器に集中して力を使うことができるし、周囲の協力を得て武器を活かす道を切り開けるようになる。そっちの方が多くの人と協力して、大きな成果を作り出せるのです。他人を受け入れることが自分を受け入れることになるのです。他人は自分の鏡とはよく言ったもので、他人が恐ろしいという状態は自分自身を怖れていることを意味しているのでしょう。他人に頼りましょう。

人を頼り感謝を言い合える存在になり、当たり前に向き合っていけば自分を承認できるようになる

自分の不得意は、人に活躍の場をもたらすチャンスです。自分がいることで人の貢献にだってなります。存在の肯定は他者がいて、強みがばらばらだからこそ生まれるのです。その人の活躍で自分が助かり感謝を言い合えればそれでいいんです。助け合い感謝しあえる関係ならば、自分ができないことをやってくれる素晴らしい人も協力してくれます。一緒に協力すれば大きいこともできます。

自己への存在に疑惑を感じるなら、感謝をあたえられる 存在なんだということを誇りに思えばいいんです。それが自分の価値を受け入れるということです。

繰り返し言いますが、自分で自分を評価できるようにならないと武器に気づけません。当たり前の事だって評価は得られるんです。それを評価受け入れられるんだと思えるようになるには、自分が自分自身の価値を受け入れられないといけません。着実に現実に向き合い、自分ができることをやっていけば必ず道は切り開かれます。自分の強みの活かし方が見えてきます。

注意しないといけないのは、最初に紹介したように武器はマスターソードではありません。見つけたらそれだけで価値があるんだ!というような簡単なモノではありません。自分なりの武器がみつかったとしても原石です。継続的に自分で磨き上げていく必要があります。本当に武器であったとしても自分の力不足を痛感する経験は必ずあります。けど、自分を受け入れて武器だと思えたものは継続でき、やがて人様に価値提供できるダイヤモンドになります。

負の経験が自分に進む道を教えてくれる。内面の恐れに向き合い、当たり前の行動を積み重ねた先に自分らしい働き方がある。

自分には価値がない、自分はダメだ、自分なんていない方がいいという負の経験をしたことがあリますか?

私はあります。

新卒3年目の最初に打ちひしがれて短気ではあるが、休職しました。徹底的にうちに引きこもった後は、プライドを全て捨て去って、自分ができることだけ集中させてもらいました。

振り返ると、人に頼れず内省していても自分を受け入れるということが出来ていませんでした。できない所ばかり目を向けて、自分が自分を一番苦しめていました。

休職という極端な所まで行った後の私は、毎日それなりに早めに帰宅した後、ほぼ毎日サウナに行って自分とゆったり対話を続けました。ゆっくり自分らしい生き方について考えました。

何が自分は大切にしたくで何が喜びなのか?自分の欲しているモノを手帳に書き続けました。コツコツと数ヶ月間続けていったある日、友人と将来どうしていきたいか?をアウトプットする中で自分を根本的に受容し活かす道に繋がる考え方と出会いました。

それが、Unsung Heroesです。簡単に言うと、自分が何か価値提供していったことは、回り回って必ず誰かの貢献になる。今目の前の事に向き合う事が、自分の存在価値を証明してくれる。そういった考え方です。(私の解釈も含まれています)

そこからは働き方への意識が変わりました。今では他人にそれなりに頼れるようになりましたし、自分という存在を受容し価値を認められるようにまでなってきました。こうなれたのは、諦めずに自分と対話し続けたからだと考えています。

環境と上手くはまっていないという状態は、自分の心からの望みとチューニングが上手くいっていない状態です。同じ環境であっても自分の解釈や活かし方を変えるだけで、成果も変わるし働き方も変わります。負の経験を持った時こそ、ゆっくりでいいから自分と対話することが大切です。負の経験を上手く生かし、自分とゆっくり対話する中で自分の武器を見つけてみてください。

必ず見つけられるはずです。