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Q. どうすれば圧倒的に勝てるか? A.「強み」を活かすこと。
ふと出会ったこの動画にとても衝撃を受けました。
森岡毅さんは書籍はいくつか拝読していたが、お話されている姿をみたのは初めてでした。
戦略を通じて過去・現在・未来で向き合ってきた成果を熱く力強く語る姿。 その成果を実現した「強み」の活かし方についての対話は、自分自身をどう活かすか?を考得る上でとても参考となるものでした。
この動画で語られている「強み」の要点をピックアップして記事にしました。 参考になれば幸いです。
論理的に考える = やりたいことを叶える
USJの再建のためにアニメ・漫画を取り入れた理由。 それは、数学的に自明なことだったから。
・関西のマーケットは関東の1/3
・映画というコンテンツの事業規模はエンタメの10%
この2つを考慮すると、現状のビジネスでは失敗することは自明。 マーケットを数学的に理解することの重要性を強く示されていました。
数学 = 世の中の構造を解き明かす冷徹なメス
熱い思いと冷たい客観性を持つからこそ事業を成功させられる。 その上で数学、論理的に考えることがとても重要であると熱く語っています。
論理的に考えられる人が、やりたいことを叶えている。 だから数学を学び、頭を問題解決にたどり着くために論理的に考える練習をすること。それが重要であると主張しています。
森岡さんの根底にある強い思いが感じられる一幕でした。
「定数」と「変数」
目の前の事象が自分にとって定数であるか、変数であるか意識したことはありますか?
定数 = 自分の力ではどうしようもないこと
変数 = 自分の力で変えることができること
という意味で動画の中では語られています。 多くの人は定数を変えようと努力してしまっている。これがとにかくもったいないんだ、と熱く語られていました。
要領が良くないというのも、定数に取り組んでしまっているから。 変えることができないことに取り組んだら、それは成果にはならない。
どこに取り組むべきかも論理的にひもとく重要性を強く主張されていました。 この2つのキーワードを意識するだけでも、前に進む糸口になるかもしれません。
弱みを本能に訴えかける「強み」に変える
森岡さんの成果として語られる2つの事例と、その解決策は自分の活かし方を考える上でとても示唆に富んでいます。
1つめは、山しかない保養施設だったネスタリゾートの再建。 マイナスの特徴としていた「山しかない」をポジティブな「山がある」と捉え直す。 消費者の大自然に惹かれる本能にぶっささるコンテンツで、黒字化まで持って行きました。 その本能を理解するために森岡さん自身は漁師になったそうです。
価値を理解し生み出すために行動する。 自分自身の活かし方という視点でも、参考になるエピソードです。
2つめは、老朽化した西武園遊園地の再建。 古いからこそ達成できる本能への訴えかけを考案。 遊園地自体を変えずに顧客のめがね(見方)を変えることで過去比12倍の来場者という数値を達成しています。
欠点と思っているものは強みになる。 そのものを変えるのではなく、捉え方を変えること。
このエピソードも自分自身の強み理解を考える上で参考になります。
強み・得意なことは「動詞」にある。
得意なことがない自分はどうしたらよいのか?
こういう問いを考えたことはないでしょうか。 私は常にこの問いに苛まれ、漠然とした不安を感じていました。
森岡さんは、欠点と思っていることが強みになると語っています。
なすびはなすびにしかならない。 なすびは立派ななすびにするしかない。 特徴を伸ばすのではなく、もっていないもの(弱み)に着目して伸ばそうとしても上手くいかない。
なぜなら、
・弱みが強みになったことをみたことがない
・成果・結果は強みからしかでてきていない
から、と語ります。
改めて問いに戻ります。
得意なことがない自分はどうしたらよいのか?
森岡さんは得意なことがないと語る人は、得意なことが分かっていない人と指摘します。 賢く生きるヒントは、「動詞」にある。
自分がこういうことが好きだ、得意だと少しでも思うものを動詞として捉えてみる。 絵を描き人に伝えることが好きならば、自分のビジョンを伝えて共感・理解し人を動かすことが強みかもしれない。
動詞=属性的な強みに目を向けて、得意なことを定義すること。 具体的な名詞ではないところから得意を見つけて欲しい。そう語られていました。
伝わらなければないものと同じ
森岡さんは新しい挑戦として、沖縄での新しいレジャー施設建設に向き合っています。 沖縄はハワイに匹敵するコンテンツがあるのにも関わらず伝わっていない。
良いものがあっても消費者の頭の中にないものはない。
アメリカにおけるハワイのように、日本にとって沖縄が観光の宝石となるようにすること。 日本のために沖縄をどうにかすることで、自分の生きた証を残せたら嬉しい。 そう力強く語る森岡さんは、とてつもなくかっこ良かったです。
森岡さんのように、自らの強みを理解し活かし、自分らしい貢献をすること。 そんな人生を重ねていきたいと強く思いました。
本記事をかくきっかけとなった動画は以下です。
1ヶ月限定の配信のようで、2021年12月14日までしかYouTube上ではみれないそうです。それ以降は以下のTVerからご確認ください。