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「自分マーケティング」とは何か? どんなことをやっていく必要があるのか?
今回の記事は、自分マーケティングについて紹介します。「自分マーケティング―― 一点突破で「その他大勢」から抜け出す」という書籍を参考にしています。
自分マーケティングとは、「自分の価値を知り、自分の価値を具体的に市場のニーズとすりあわせる作業」です。世の中にある商品がマーケティングによって世の中に届けられるように、自分自身を市場に届けるために行うことです。
シンプルにすると、「あなたは、何によって憶えられたいのか?」という問いを突き詰めて考えることです。
世の中のほとんどの人は凡人です。私も凡人です。天才と呼ばれる人間は意識せずに世の中とずれてしまうくらいに目立ち成果を出します。(それは良い方向にも悪い方向にも)
ごく一部の事を考えても仕方ないのです。天才という言葉を使うことは、自分自身に逃げの姿勢を
んでしまうので言わない方が為です。
話少しずれちゃったので戻します。凡人はマーケティングをして自分の価値を知ってもらう必要があります。なぜならそうしないと売れない。価値が伝わらないからです。とはいえ、それは自分自身に価値がないからというわけではありません。いい商品であってもマーケティングがないと求める人に届かないことを考えれば想像がつくでしょう。多くの商品にマーケティングが必要なように、自分自身にもマーケティングをしないとこれだけ情報が溢れている世界、差別化が難しい世界では伝わらないのです。
マーケティング、マーケティングといっていますがブランディングとは違います。
マーケティングとブランディングの違いは、
- マーケティング=「自分(の商品)のイメージを自分から相手に伝える行動」
- ブランディング=「相手に、自分の商品に対していいイメージを持ってもらう行動」
という違いがあります。
自分で伝えていくという主体的な行動がマーケティングです。ブランディングはそれこそ天才が人から行われることなので、自分には関係がないと考える方がよいでしょう。
自分の価値を考えていくための思考方法
では、実際に自分マーケティングをしていきましょう。自分の価値を考えて自分のイメージを相手に伝える行動を進めていく上で何が重要になるのか? どのように考えていくとよいかを紹介していきます。
セールスポイントを15文字以内で表現できているか?
売るためには、まず自分という商品を知る必要があります。
自分という商品をよく分かっているでしょうか?
商品とは強みを伴います。強みがあることで差別化され、求められる価値になるからです。「自らを受容し他人に頼れるようになることが、自分の「武器」を見つける道」で自分の武器、強みを理解していく方法について紹介しているのでそちらも見ていただけると嬉しいです。
経営学の偉人、ドラッカーも「誰でも自分の強みについてはよく知っていると思っている。だが、たいていは間違っている。わかっているのはせいぜい弱みである。それさえ間違っていることが多い」というくらい、自分の強み、商品としての良さを知っている人は少ないです。逆にいうとセルースポイントを語れるだけで、大きく自分マーケティングが進みます。
強みを考える1つの視点として、長い期間の修行や苦労によって手に入れたものは価値があるというのは、一種の幻想である可能性が大きいです。「なんでもできます」「なんでもやります」というのも、結局「私にはなんの強みもありません」と宣言しているのと同じです。若いうちは便利屋、使い勝手がいいという需要に答える事に繋がります。
簡単にセールスポイントというものが見つかる訳ではありません。ただひたすらに問い続けないと見つかりません。何をセールスポイントとするかを考え続けることが重要です。
人のいない(少ない)場所を探して深掘りする
セールスポイントを考える上で有効なのが、人のいない(少ない)場所を探し、自分の強みがマッチするかを深掘りしてみることです。
人のいないところに打てば必ずヒットになります。そのために、人がいないところを探すことはとても重要です。王道のエリート街道でも戦い続けれる人ばかりではありません。ブルーオーシャン戦略やランチェスター戦略といわれるような道です。
あえて狭く絞って訴求することで、関心をもってもらえ、憶えてもらえるようになります。一度、深く突き刺さるものがあれば、そこから横に広げていくことは可能になります。
強みを理解し、人のいない場所を探し、セールスポイントを考え続ける。そのプロセスが自分マーケティングという試みになります。簡単ではないしずっと考え続けるという意味で大変ト感じる人はいるでしょう。けれど、考え続ける方が自分らしく楽しく生きれるのであれば取り組見たくなるのではないでしょうか?
次の章では自分マーケティングをさらに進めていくための方法論も紹介します。
「一点突破」できる領域を考え、伸ばしていく
自分マーケティングとは、「強みを理解し、人のいない場所を探し、セールスポイントを考え続けること」と前章で紹介しました。
セールスポイントを見いだしつつ、ブラッシュアップをし続けることが大切です。そのブラッシュアップのポイントとして有効なのが「一点突破」出来る領域を考えることです。
「一点突破する場所=どこにボールを打てばいいか」という分析は、「自分にその場所に打てる能力があるか」を見極めことも含めます。仕事で成果を出すためには、それを「好き」と思っているかどうかはそれほど重要ではなく、それよりも「自分が自然と努力できること」の方が重要です。自分はどこで1点突破できるか?を考えることが、自分マーケティングに大きく繋がります。
考え方として活きるのが以下の2点です。
「XとYの要素を徹底的に考えろ」
Xとは自分軸で、自分の戦力を意味します。自分に何ができるか?の軸です。
Yは世の中のトレンド軸で時代による笑いの流れや変化の軸です。
「紳竜の研究 [DVD]」で語られる努力と才能と時流のかけ算が結果を生む、という考え方を参考に一般化した方程式といえます。
前章までで書いてきたように、自分の強みを知ることはとても重要です。できることは人によって限られています。自分が何ができるか?を元に活かし方を考えていくことが重要です。
一方でそれが活きるかは、世の中のトレンドも大きく影響しています。生まれる時代によって、持っているものが上手く生かせず成果に結びつきにくいことはあります。逆に大きくはまることで想像以上の成果に結びつくこともあります。
自分の強みを時代に合わせてどう活かせるか?時代も移り変わります。考え続けることで必ずチャンスは生まれていきます。考え続けることが自分マーケティングという行為になるのです。
「1点突破するための、9つの戦術」
もう一つ紹介するのが、1点突破するための、9つの戦術です。
書き出してみると、
- 業界の「あたりまえ」を言語化して発信
- 自分が興味あることにどっぷりはまる
- 誰かの役に立つことを徹底的に提供する
- 狭い分野でNo.1になる
- ノウハウを法則化してわかりやすく伝える
- とにかく自分が欲しいものをつくる
- 自分に求められているものを提供する
- わかりやすいキャラを構築する
- 2つのジャンル(受け手目線と発信者目線)を掛け合わせる
という9つになります。
1点突破するための戦術9ケ条は、「受け手目線で考える」「発信者目線で考える」の2つの方向性に分けられます。9以外の奇数が受け手目線、偶数が発信者目線です。
1点突破ができれば、そこを皮切りとして横展開などができるようになります。とがらせて自分を1点突破させる道をいろんな形で模索すること。その積み上げが自分という商品を市場に伝わるきっかけを生み出してくれます。簡単ではないですが、やり方は書かれているように9つと色々選択することができるのです。
これらの切り口を軸にして自分が1点突破できる道を探っていくこと。それが自分マーケティングに繋がります。具体的な切り口の中から1つ選び、是非行動に移していきましょう!