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ストレスフルな日常を送っている人と、時間的・精神的にも余裕を持っている人。どちらになりたいですか?
タイトルの問いを問われたとき、どのように答えるでしょうか?
ほとんどの人が時間的・精神的にも余裕を持っている人になりたいと答えるでしょう。私もそう答えます。そのように生きれるのであれば、どんな仕事をしていても幸福でしょう。
私は今の会社に勤めてまだ4年ほどですが、1~3年目はストレスフルな日常をずっと過ごしていました。忙しく働いたとしても成果に繋がっているとは思えず、周囲にも迷惑をかけているなあと苦しい思いをし続けてきました。
そんな状態から最近はより忙しくやることが増えてきたにもかかわらず、以前よりは時間的・精神的に余裕を持てる場面が増えてきました。成長してきたからだろうなと漠然と思っていたのですが、今回紹介する「レバレッジ・シンキング」の過去にまとめた読書メモを見ていたらなるほど、考え方がかわったからかと気づくことができました。
レバレッジ・シンキングとは、「労力」「時間」「知識」にレバレッジをかけ、Doing more with less(少ない労力で大きな成果を獲得する)を実現することです。
ストレスフルな日常を過ごすか、余裕ある生き方をするかの違いを分けているのは考え方です。一生懸命行動していても成果を出せていない人、苦しい人は考え方を取り入れていくことで時間的・精神的にも余裕な生き方を過ごせるようになっていきます。
この記事を読んで得られること
時間的・精神的に余裕を持って生活をしていけるようになるための考え方を学び、幸せに働ける環境作りのきっかけとなる知識を得ることができます。
主な要素を書き出すと、
- 「やるべきこと」「やらなくてよいこと」をゴールを描くことではっきりさせる
- 最短距離に繋がる成功への鍵を見つける考え方を身につける
- 時間制限を設けることで、成果を最大化しつつ働く時間を減らす方法を身につける
この3点について紹介します。
「レバレッジ・シンキング」ではもっと詳しく紹介されていますが、私が見えている中でこの要素だけでも捉えられていれば日々の生活が好転すると考えてまとめています。興味ある方は書籍も手に取ってみてください。
私はまだ過渡期ですが、過渡期だからこそ実感をもってまとめられるなと思ったのでこの記事を書くことにしました。
参考になれば幸いです!
最初に向かうべきゴールを描こう。どこに向かって行動をするのかを明らかにしよう。
まず最初に取り組むことは、ゴールを描くことです。
ゴールとは何かというと、自分が向かって進んでいきたい理想の状態です。頑張っている目的といってもいいでしょう。
人によってはモテたい!とか稼ぎまくって誰よりもかっこよくなりたい!とか漠然としたものは持っているかもしれません。ですが、この場合のゴールとはもっと具体的なものです。
このゴールを考える上で「宇宙に飛べるくらい稼ぐ!」「世界を代表する経営者になる!」みたいな大きすぎるゴールを描く必要はありません。目標は大きく!と教わってきたかもしれませんが、大きくして自分が頑張りたいと想像できるものでないのであれば意味がありません。
私のゴールは「旅人のように自由に移動しながら、自分の強みを活かして働き、生活する」ことです。それを実現するための働き方や行動を今始めています。これは凄く具体的なイメージとして頭の中に描けています。
好きな温泉がある街にふらっと立ちよりながら仕事をする。気分転換に温泉入ったり街を散歩する。経験したことないことに触れたり人と出会ったり。そういう日々を過ごしながら、自分が提供できる価値を最大化し続ける自由な働き方をする。そのために今何をするか? みたいな。
ゴールといっても都度都度更新されるものです。私が描いているものも変わっていくでしょう。けど、そこに向かっていきたい!という方向性が定まることが重要です。
こういうはっきりとしたゴールがないと「やるべきこと」「やらなくてよいこと」というタスクの選択ができなくなってしまいます。
人生を通して自分が何をしたいか。
それが明確に決まっていると、あまり寄り道をしなくてよくなります。どこで頑張っていくのがよいか?を考えて、必要なことに使う時間を増やすことができます。
労力の向かう先を定めることもできます。無駄なことを頑張っているという意識もへり、目の前の事に興味を持って頑張れるきっかけにもなります。ゴールに合わない環境にいるのであれば、この機会に別の場所にいくことも検討してよいでしょう。
ゴールを描いていると、与えられたチャンスを敏感にキャッチできるようになります。これは本当に強く実感しています。
ゴールを描けていなければ、チャンスは目の前を通り過ぎてしまいます。
最初に労力を向かう先を定めていきましょう。
労力を減らすために、最短距離を探る。成功への鍵を握る要素=KSFを見極めよう。
どこで頑張るかを定めたら、そこに向かう労力を減らせないか?を考えます。
最短距離を探りましょう。
効率の良し悪しを分けるのは、本質的な所を握っているか否かです。核となる部分を握ってさえいれば、一部が雑であっても前に進みます。
逆に効率が悪く成果も上がらず時間がかかる原因は、本質的な所を握れずポイントがずれたところで頑張っているのが原因です。ずれたところを必死に一生懸命に頑張っても成果には繋がりません。
効率の良さは、端的にいうと考えているか否かで分かります。
コレってどういう目的でやっているんだっけ?そもそもどういうゴールに向かっているのか?
この問いにシンプルに答えられないということは、自分が何を解決したいのかを考え切れていないということです。それはただ目の前の事に流されて、何に取り組み、どう対処していくのかを反応的に処理しているだけということになります。
それではほとんど運の要素で結果が左右されることにもなりますし、一本道なのに無駄に蛇行して歩いてしまうようなものです。
効率が良い人は必ず逆算思考をしています。
「始める前にどうすればよいか?」を考え、その最短距離を考えて効率的に行動します。
勉強を例にとるならば、成果を効率的に出す人は過去問を大切にします。
合格する人は必ず過去問を徹底的に研究しています。なぜなら、試験とは出題者の期待に応えることだからです。
過去問は出題者が何を期待し、どういう答えをして欲しいかの履歴です。大学受験ならば、その大学がどういう回答を求めてくるのか?は過去の過去問を数年分みていけばある程度はつかめます。
私立大でいうなら、早稲田大学と慶應義塾大学は同じ難関校であっても問う方式が違います。
圧倒的な学力で問われる形式をモノともせずに乗り越えるという手法もありますが、それは一部の人の手法で一般的ではありません。過去問を分析することはやらないことをはっきりさせることに繋がります。
それをベースに基本的にはどういう回答を期待するのか?を考え、自分を合わせて行くことで期待される結果を得ることができます。
仕事は答えがない世界を進んでいくため過去問というものはない場合があります。その時には成果を実際に出している人に聴きに行きましょう。
何をポイントとして重要視しているのか?どういう行為を大切にしているのか?を学ばせてもらうことが大切です。
事前によいやり方があるか?成果を上げる方法はどういうものがあるか?を教わり、最短距離を探りましょう。探るのと探らないのでは、行動の質が変わってきます。
この場合に聴きに行く対象は自分と似たタイプの人を探して教わることが大事です。学ぶ相手をやみくもに選ばないことが重要です。なぜなら、ゴールは同じであっても、最短距離を進む方法はひとそれぞれだからです。どんな道を進むにしても行動が必須です。行動は継続が前提になるので、似たタイプの人が歩んできた行動パターンに合わせないと、無理な努力をし続けることになり上手く最短距離をあるけないという結果になる可能性があります。
教わる人は注意深く選んでいくことが重要です。
ただ、周囲に希望するようなメンターがいるとは限りません。その場合は読書を活用しましょう。読書を問題解決のために行う意識で読んでいくのです。
世の中にある書籍を活用すれば、大体の問題解決に必要な知識は手に入れることができます。(行動する上で現実と違う結果になることはあれど)
読書でどう最短距離を見つけていくかというと、
- 自分の課題感を解決した人の本や、解決方法についてまとまった本を数冊手に入れる
- 「自分だったらどうするか」をシミュレーションしながら読んでいく
- 自分が行動を続けられそうな道を見つけたら、それを最短距離として定め進んでみる
というサイクルです。
この読み方はエネルギーを使います。なぜなら当事者意識を持って考えながら読むからです。評論ではなく、「自分だったら何をするか」「自分ならどうやるか」を常に考えて読むことになります。
この読み方を積み上げると、知識も行動前提で身につけていくので効率的に得ることができます。関連書籍の「レバレッジ・リーディング」が参考になると思うので興味がある方は読んでみてください。
時間を効果的に使うために、行動全てに「時間制限」をつけよう。
ここまででゴールを描き、最短距離で動く方法が定まった状態になりました。
次に大切なのが時間です。時間を効果的に使うために行動全てに「時間制限」をつけましょう。
今の仕事の大半は知的労働です。PCを使いながら思考した結果を資料としてまとめ、提供することが主な活動になっています。これらの仕事は時間を積み重ねるほど成果に繋がるものではほとんどなく、実際にはある程度のレベルにまでは到達するが、そのあとは質は一定になります。
つまり、肉体労働とは異なり、時間に比例して成果があがるわけではないのです。
となると、いかに時間を短くしながら成果を出すのか?が重要になります。
満足すべき仕事をしているかどうかさえ知ることが容易ではないので、自分で時間の区切りや成果(基準・ゴール)を設けてやらない限り、仕事には終わりがありません。
意図的に時間を短くして、成果をあげるようにすることが大切になります。そのために時間制限をつけていきます。
時間制限をしていく上で「時間割をつくる」を行うことが重要です。
時間割は、小中高校などの学校でなじみ深いモノではないでしょうか。大学や大人になったら自分が定めていくような立場になり、意識的に作り続けている人は少ないのではないでしょうか。
私は最近この時間割を創る重要性を実感しています。1日を過ごす前にこういう時間の過ごし方をしよう、という時間割を創っておくと主体的にやりたいことを実現できる可能性が高くなります。逆に時間割を定めていないと、だらだらと仕事が長引いたり空白の時間に反応的な予定を入れて無駄に過ごしたりしてしまうことになります。
脳の基本回転数をあげるには、時間の制約が必要と言われています。
こういう時間でやるんだ、ということを定め「この仕事をやるのに●時間かかる」という発想から、「この時間の中でこの仕事をやる」という発想で取り組むことが重要です。
見通しを立て、その時間内でやりきるというサイクルをすることで大きく時間を効果的に使い減らすことができるようになっていきます。