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仕事と休日の境界線がはっきりしなくなり仕事がオフの時間に容易に侵食する時代
スマートフォンやタブレットなどの高度な電子機器が大きく普及した現在。 私たちの日々は、沢山の情報にリアルタイムにアクセスできるようになりました。
とても便利になった一方で、多くの情報に時間やエネルギーを奪われるようになりました。 それは働き方にも影響を与え、24時間オンラインで繋がった世界では、仕事と休日の境界線がはっきりしなくなっています。
意識的に情報から離れるデジタルデトックスの習慣がないと、仕事がオフの時間に侵食し、うまく休めない状況を作り出してしまいます。
それはコロナ禍でのリモートワークになったことでより顕著になり、人によってはこの環境の変化で精神的にも身体的にもダメージを負ってしまったかたもいるのではないでしょうか。
まさに私がそうで、コロナ禍で上手く休めずに、大きく体調を崩し長期で休むことになってしまった経験があります。
今の環境が大きく変わることはなく、より拍車をかけてオンライン化が進み境界線が薄れていく世界になっていくでしょう。
そのような時代で健康に自分らしく生きていくには、「休み方」を技術として取り入れていくことが重要です。 今回は、「休む技術」という本から私が実際に役立った考え方・方法論を紹介します。
同じように悩んでいる方に参考になれば幸いです。
しっかり休んで回復する、効果的な休日の過ごし方
休日のどう過ごすかは、平日フルタイムで働いている人にとってはとても重要です。 忙しく疲れ切ってしまう状態だと、休日はただの回復のための時間になってしまいがちです。 ですが、ちょっと工夫することで前向きにエネルギーも回復しつつ自分の成長のための時間に変えることができます。
私が取り入れてから休日の過ごし方が大きく変わった3つの考え方を紹介します。
午前・午後といったようにアバウトに時間を区切って過ごす
最初に紹介するのは、休日の時間の区切り方です。
土曜日・日曜日といった形で、1日という時間軸でみると上手く予定がいれられず、日曜の午後までだらだらしてしまい後悔…といった経験ないでしょうか?
私はよくありました笑 それも、このような過ごし方だと休んでいたようで休んでいなく、後悔だけ残って仕事に向かうことになるのでとても良くない時間の過ごし方でした。
それを変えるには、時間をざっくり分けて予定を入れてみるということでした。 仕事ほどきっちりとは入れず、ざっくりと2分割・3分割して、「これをやろう」と予定を入れてみることです。 午前にはとりあえず家事をする、午後はとりあえず外に出てみる。
みたいな感じです。
こうすると、1日の過ごし方といったハードルが下がり、行動にメリハリが出てやりたいことが結構やれるようになります。 徐々にエネルギーが出てきたら、より分割してみて自分のやりたい予定をいれてみたりとハードル低く取り入れやすいのでおすすめです!
休日が楽しみになるプラン(カジュアル旅行など)を考える
次に紹介するのは、休日に楽しみになる予定を入れるという方法論です。 電車でふらっと行ける範囲内で、カジュアルな旅行をする計画などがおすすめです。
私は東京に住んでいるのですが、休日に埼玉や神奈川、千葉などの温浴施設にふらっと行ってみる予定を立ててみたりしています。 交通費も大きくかけずに、1日という時間内で遠出してリフレッシュすることができるのでとってもおすすめです。
予約のいらないような施設を目指す上ではスーパー銭湯などを目標とするのはおすすめですよ。
コロナ禍前は、金曜夜に深夜バスを予約して遠出し日曜に帰宅というプランを組んでみたりもしました。(秋田や兵庫、仙台などに行きました) 意外とフットワーク軽く行くことが出来ますし、土日の範囲内で楽しむことができリフレッシュできるのでおすすめです!
こういうプランを立てることで休日の過ごし方に大きくメリハリが生まれます。月1入れるだけで変わってくるので是非取り入れてみてください!
身体を動かす予定を入れる(ジムいったり散歩したり)
最も休みを有効活用できるのは、運動する時間です。
精神的にも身体的にもリフレッシュ効果があり、頭を切り替えて前向きになれる効果があります。 ジムにとりあえずいく用事を入れてみて、腹筋ローラーをやったり自転車をこいでみるというような低負荷から始めるのでもよいと思います。
運動は脳も鍛えてくれるので、習慣化して本当に損がないです。 ジムにいくのが難しいのであれば、ラジオ体操を取り入れたり自重トレーニングをやってみて、身体をとりあえず動かしていくことに取り組んでみましょう。
私としては散歩をしてみるのもおすすめです! 近くの町並みを散歩しながら好きな音楽を聴いてみる時間は自分との対話にもなり、リフレッシュ効果がとても高いです。
忙しく働く中でも効果的に休む方法
次に、忙しく働く中でも効果的に休む方法を紹介します。 「休む技術」ではこれ以外にも沢山おすすめされていますが、私がとても参考になった3つのみ今回は紹介しますね。
仕事の進め方にメリハリを取り入れる
メリハリとは、性質の違う動作を組み合わせて緩急をつけ、集中力を長続きさせることです。
短期的で強い刺激が出るときはノルアドレナリンが、長期的で弱めの刺激が出るときはセロトニンが神経伝達物質として出てきます。
- 営業で外交的な仕事をした後は、デスクワークで静かに作業
- 忙しい日の翌日は、少し抑えめのスケジュールにする
- 残業の次の日は定時に帰宅する
というように、性質の違う神経伝達物質が出るように予定を組むと、振り子運動のように長続きしやすくなります。
頑張る体力がある時でも、予定を工夫してメリハリを持つことで、1週間を無理なく乗り越えることができます。 持続力を目的として、是非メリハリを取り入れてみてください。
平日に「リフレッシュ日」として有給で休んでみる
方法論として、平日に「リフレッシュ日」として有給で休んでみることをおすすめします。
私の会社は3ヶ月スパンで目標を更新するのですが、その中月とかで疲れがたまりそうな時に1日有給を取って休んだりします。 休んだ日には、家で寝ることも多いですが、1日温泉施設に行って自分の気持ちを整理することに向き合ったりすることが多いです。
普通の土日休みだけでは、上手くリフレッシュしきれない時がきます。 そういう時に無理をしても仕事は上手く前に進んでくれません。 自分ルールで休む、という選択は安心感を生んでくれますし、平日の人の少ないときに自分と対話できるのでリフレッシュしやすくなります。
是非、取り入れてみてください!
やらなきゃだめ、と思考がなっている時ほど休む(優先度を考え後回しにする)
最後はやらなきゃだめ、と思考がなっている時ほど休むという方法です。 優先度を考え、低いものはあえて後回しにして対応しないことです。
頑張り屋さんや真面目な人ほど、しっかり全てのものごとに全力投球しがちです。 仕事に真面目に取り組むことは重要ですが、それで自分に無理をかけることは逆効果です。
なぜなら、仕事はマラソンであり継続的に成果を出し少しずつ期待値を超えていくことが重要だからです。
やらなきゃ!という思考になっている時は、視野狭窄で冷静ではありません。気持ちとしても適切ではないです。そんな時の仕事の質は高くならないです。
やらなきゃ!となった時ほど、優先度を考えましょう。 そして勇気を持って優先度が低いものは対応することを手放しましょう。 翌日対応する方がみんなのためになることもあるのです。
ちゃんと休まないと自分を失う。持続性を大切にする。
休みは自分らしく生きるために必要な時間です。 忙しさの波に自分を晒すと、自分を見失ってしまいます。
それは持続性を失い、その場その場で目の前の壁を乗り越えようとするとても幸せではない働き方・生き方になってしまいます。
成果を出している人でも上手く休めていないと突然エネルギー切れになります。上手く休めている人が継続的に成果を出せているのです。
仕事はマラソン。持続できるようにメンテナンスが必要です。 一生懸命の頑張り屋さんほど、休み方を研究することが重要です。
是非、参考になったものがあれば小さくてもよいので取り入れてみてください。大きく働き方も変わっていきますよ。